『ジェーンとキツネとわたし』

『ジェーンとキツネとわたし』
最終更新日:2024年02月01日

イザベツ・アルスノー/絵、ファニー・ブリット/文、河野万里子/訳
西村書店

 私は、「居場所がない」で始まるこの絵本を読んで、もう学校という箱から出て大人になっているのに、あの頃の息苦しさがよみがえってきた。仲良しグループでおしゃべりしている時だって、わからない話題や目配せ、口元だけの笑いに傷ついたこともあったなぁって。

 この本の主人公エレーヌはいじめられている。トイレには悪口のらくがきがあり、下校中のバスでは後ろからのヒソヒソ笑い。でも、エレーヌにはジェーンがいつも寄り添ってくれている。そして、キツネとの出会い......。

 「読めばわかるけどね、結末はすてきだよ。」

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