『ジェーンとキツネとわたし』
最終更新日:2024年02月01日
西村書店
私は、「居場所がない」で始まるこの絵本を読んで、もう学校という箱から出て大人になっているのに、あの頃の息苦しさがよみがえってきた。仲良しグループでおしゃべりしている時だって、わからない話題や目配せ、口元だけの笑いに傷ついたこともあったなぁって。
この本の主人公エレーヌはいじめられている。トイレには悪口のらくがきがあり、下校中のバスでは後ろからのヒソヒソ笑い。でも、エレーヌにはジェーンがいつも寄り添ってくれている。そして、キツネとの出会い......。
「読めばわかるけどね、結末はすてきだよ。」