西宮市立図書館資料収集に関わる基準

条例・規則・要綱・基準最終更新日:2021年9月1日

西宮市立図書館資料収集に関わる基準

第1 目的

文教住宅都市の図書館として文教の振興を図るため、「西宮市立図書館基本的運営方針」、「西宮市立図書館事業計画」及び「西宮市子供読書活動推進計画」に基づき事業を進めている。

この基準は、同事業計画である蔵書の充実を実現するに当たり、西宮市立図書館条例施行規則(令和2年西宮市規則第61号)第4条、西宮市立図書館資料収集管理要綱第5条の指針に基づき、適正に資料を収集するための具体的な基準を示すことを目的とする。

第2 基本方針

資料の収集に当たっては、「教育基本法」及び「図書館法」の理念に基づき、多様な資料や情報を次の掲げる事項に留意して収集する。また、社会の状況や価値観が時代とともに変化し続けていることを考慮し、収集の基準も常に検討を重ね、必要に応じて改めていくものとする。

1 計画的・系統的な収集

市民の文化的生活の向上に役立つ蔵書構成を構築するため、計画的・系統的に収集する。

限られた資料費と収容能力の枠内で、各分野バランスの取れた蔵書構成を目指し、市内全館での資料の共有と提供を前提とした収集を行う。

利用可能な期間や利用対象を考慮し、将来の利用につながるように、中長期的に計画的な収集を行う。

2 耐久性と利便性を考慮した収集

市民全体で共同利用するため、多数の利用者に複数回貸出される運用を前提に、資料の耐久性と利便性を考慮して収集する。

  1. 書き込み、切り貼り、組み立てを前提とした資料等、共同利用に適さないと思われる資料は原則として収集しない。
  2. 平綴りの資料、ルーズリーフ式でページが取れやすい資料、仕掛け絵本のように破損しやすい装丁の資料等、耐久性に問題があると思われる資料は収集しない。
  3. 図書館での個人貸出しについて著作権者の許諾が得られていない資料(付属資料も含む)は原則として収集しない。ただし、館内閲覧のみに利用を限定する参考図書や郷土資料は除く。

3 幅広い分野を収集

市民の生涯学習を支援するため、生活・仕事・文化・教養・調査研究・趣味等、幅広い内容の資料を収集する。

  1. 情報が古いものや根拠の不明確な資料は避け、情報の新しさや正確性、客観性等を考慮して、より正確な情報を提供できる資料を優先的に収集する。
  2. 未成年の利用者がいることを考慮し、収集する。
  3. 人権を侵害するおそれのある資料の収集は、特に慎重に行う。

4 中立で公平な選書

公共図書館として中立で公平な立場に立って選書を行い、図書館職員や一部の限られた利用者の個人的な関心、嗜好によって収集が偏らないように注意する。

  1. 多様な対立する意見がある主題については、それぞれの観点の資料をバランスよく収集する。また、客観的で中立的な資料も収集する。
  2. 特定の個人、企業、団体等の営利宣伝に荷担する内容の資料や、根拠なく誹謗中傷する内容の資料は原則として収集しない。

5 資料の情報と利用状況の把握

市民の要望を参考にした幅広くバランスの取れた収集を行うため、資料の情報と利用状況の把握に努める。

  1. 収集担当者は、書店や出版社の発信する新刊情報や各種の書評等に常に注意を払い、収集に役立つ資料の情報収集に努める。
  2. 利用状況の動向に注意を払い、市民の要望を把握した上で、特定分野に蔵書構成が偏らないように、各分野バランスよく収集する。

第3 種類別基準

1 一般図書

  1. 市民からの多様な要望を考慮し、市民の知的好奇心を高めるような各分野にわたるバランスのとれた収集を心がける。
  2. 将来の利用を考慮し、一過性の図書ではなく長い期間利用できる図書を収集する。
  3. 課題解決支援として、市民の意思決定や社会生活に役立つ図書を収集する。
  4. 自費出版系出版社からの出版物は、原則として西宮市関係の資料を収集する。
  5. 同一図書の収集は、原則として各館1冊とし、利用状況と将来の利用を考慮して複本の収集を検討する。

2 児童図書

  1. 乳幼児期から学童期の子供を主な対象とするため、その成長に合わせた評価の高い図書を収集する。
  2. 子供が読書の楽しみを発見し、読書習慣の形成と継続に役立つ図書、豊かなことばと想像力を育て、知識を広げることができる図書を収集する。
  3. 調べ学習など子供が自ら学ぶ力を養うことに役立つ図書を収集する。
  4. 子供の発達段階の理解力を考慮して、幅広い表現・内容の図書を収集する。
  5. 普遍的に評価されている図書は、各館に揃えるよう努める。

3 青少年図書

  1. 心身の変化が著しい年代を主な対象とするため、その成長を助ける評価の高い図書を収集する。
  2. 青少年が自ら調べ、考え、生きることに役立つ図書を収集する。
  3. 思春期の問題、進学や就職に関する等、かかわりが深い分野の図書を収集する。

4 参考図書

  1. 参考図書は各館での基本的な資料となるため、全館での複本冊数等は特に制限しない。また、貸出しを前提としないため、著作権上貸出しできないものについても収集の対象とする。
    細分化された専門分野に関する資料については、利用対象があまり限定されないよう、他の専門分野の所蔵資料とのバランス等を考慮して収集する。
  2. 所蔵図書の改訂・増補版等については、内容の変更が軽微なものを除き、より正確な情報を提供するために積極的に収集する。
  3. 年鑑・白書等の定期的に出版される情報資料は、継続的な収集と保存に努める。

5 地域資料(郷土資料・行政資料)

  1. 西宮市に関する資料、酒資料、福神資料、和紙資料は、図書、新聞、行政資料等形態に関わらず可能な限り収集する。
  2. 兵庫県内及び阪神地区に関する資料は、基本的資料、歴史的資料を西宮市に関係ない場合も含め、収集する。
  3. 西宮市出身者、西宮市在住者の著作物は可能な限り収集する。
  4. 西宮市内に存在する機関・団体が発行する資料は選択的に収集する。
  5. 古書等の情報にも留意しながら、一般に市販され利用頻度が高いと思われる郷土資料や行政資料及び地域に密着した資料を収集する。
  6. 行政資料の収集範囲は次のとおりとする。
    • ア 西宮市及び各行政機関、議会が編集・発行した資料
    • イ 西宮市の外郭団体が編集・発行した資料
    • ウ 西宮市政に関わる資料
    • エ 兵庫県及び兵庫県下の市町が編集・発行した資料
  7. 地図資料の収集範囲は次のとおりとする。
    • ア 西宮市及び兵庫県全域を扱った資料
    • イ 西宮市域の住宅地図。ただし、北部地区と隣接する市域の一部も収集対象とする。

6 外国語資料

  1. 多文化サービスの一環として、英語で書かれた資料を中心に収集する。他の言語で書かれた資料の収集については、多文化理解のための資料として選択的に収集する。
  2. 絵本は、イタリア・ボローニャ国際絵本原画展の入選作や、翻訳されていない作品を含め、選択的に収集する。
  3. 英語資料の収集範囲は次のとおりとする。
    • ア 翻訳された資料が出版されている原著作
    • イ 日本文学作品
    • ウ 日本語の教育に関する資料
    • エ 日本の情勢や文化等を紹介した資料
    • オ 多読用の資料

7 逐次刊行物(新聞・雑誌等)

逐次刊行物は、他の資料では得られない情報や速報性をもち、調査研究に役立つ情報を含むため、幅広い分野を収集する。

  1. 新聞は、国内発行の主要な全国紙及び地方紙を中心に、児童向け、青少年向け及び外国語のものも含めて収集する。
  2. 雑誌は、原則として国内発行の各分野における基本的な雑誌を中心に継続的な収集を図る。週刊誌は新聞社系の出版を中心に収集する。
  3. 雑誌は、本誌の収集を基本とする。別冊は一般図書扱いとし、収集基準は一般図書に準ずる。

8 視聴覚資料(CD・DVD等)

視聴覚資料は客観的評価・社会的評価に留意し、著名な演者・製作者の代表作品、有名賞受賞作品等を中心に各分野の作品を収集する。

図書との複合資料で図書が主となる資料は図書としての基準に従う。

  1. 映像資料はDVDを中心に、図書館での利用に対応できる使用許諾が著作権者から得られている作品を収集する。
  2. 映画倫理委員会によって「R18+」(18歳未満観覧禁止)区分に指定された作品は収集を避ける。
  3. 録音資料はCDを中心に収集する。カセットテープ・CDシングル版は、郷土資料、行政資料、その他資料的価値の高いもののみ収集する。

9 バリアフリー資料(大活字図書・点訳絵本・録音図書等)

  1. 大活字図書は、高齢者をはじめより多くの利用者が利用できるよう積極的に収集する。
  2. 点訳絵本は、評価の定まった絵本と「読んでごらんおもしろいよ」の絵本を中心に、ボランティアグループに製作を依頼し収集する。
  3. 録音図書は、郷土資料を中心にボランティアグループに製作を依頼し、デイジー図書を収集する。

10 その他

その他の資料については、例外的な扱いを要する資料が多いため、個々の状況に応じて基本方針に則った上で慎重に収集する。

また、オンラインデータベースや電子書籍などの新しいメディアにも留意する。

第4 分類別基準

1 一般書(日本十進分類法※1)

(※1:日本十進分類法(NDC)とは、図書館で使用している図書の分類法のこと)

(1) 総記(0類)
  • ア 知識、学問については、新しい研究に配慮し、全般論を扱った資料を収集する。
  • イ 情報科学に関する資料は、最新の情報に対応した資料を収集する。
  • ウ 図書館学に関する資料は、学術研究書も含めて収集する。
  • エ 図書・書誌学に関する資料は、出版文化について理解を深めることができるものを中心に収集する。
  • オ ジャーナリズムに関する資料は、歴史、理論等を理解するために必要と認められる資料で、様々な立場に配慮し、偏らないように収集する。
(2) 哲学・宗教(1類)
  • ア 哲学・思想に関する資料は、入門書から基本的な学術研究書までを収集する。
  • イ 心理学、カウンセリングについては、全体の構成を見つつ、実用書から基本的な学術研究書までを収集する。
  • ウ 心霊・易占関係の資料は、できる限り科学的・客観的な立場から記述された資料を収集する。
  • エ 人生訓関係の資料は、同一著者・類似内容の資料が繰り返し出版されているため、偏らないように収集する。
  • オ 宗教関係の資料は、布教を目的とした資料は避け、特定宗教に偏ることなく各宗派の原典や研究解説書を中心に収集する。
(3) 歴史・地理・地誌(2類)
  • ア 歴史関係の資料は、信頼性と正確性に留意し、各国・各時代のものを収集する。学派・学説・歴史観の相違によって事実の取り上げ方も異なるため、特定の史観に偏らないように収集する。
  • イ 伝記資料は、客観的な情報に基づいて被伝者の人物、業績、評価等を紹介しているもので、各分野の著名な人物の伝記を中心に収集する。
  • ウ 地理・地誌関係の資料は、各国・各地域のものを収集する。外国に関するものは出版量の少ない国について特に留意する。
  • エ 旅行ガイドブックについては、情報の有効利用期間が短いため、比較的短期間での買換えが必要になることを踏まえ、類書の所蔵状況・利用頻度を考慮して収集する。
  • オ 地図は近畿圏を中心に収集する。
(4) 社会科学(3類)
  • ア 社会・文化事情関係の資料は、時事性に留意し、社会的関心が高いテーマを扱ったものを中心に各国・各地域についての資料を収集する。
  • イ 政治関係の資料は、日本を中心に収集し、諸外国については主要なものを収集する。
  • ウ 法律関係の資料は、各法の入門書、実用書的なものから基本的な学術研究書まで収集する。また、法律の改定に応じて新版・改訂版を収集し、情報の更新に努める。
  • エ 経済・経営関係資料については、基本的な学術研究書や情勢についての資料だけでなく、市民のビジネス支援に役立つと思われる実用書等も蔵書のバランスを考慮して収集する。
  • オ 投資・利殖関係の資料は、個人の体験談に基づくものは避け、客観的で情報の信憑性が高いものを選択的に収集する。
  • カ 社会問題関係の資料は、市民生活に関わりが深く関心が高いと思われるので、今日的課題について理解を深めることができるものを収集する。
  • キ 教育関係の資料は、学校・家庭・社会等での教育において、基本的な学術研究書や今日的課題について理解を深めることができるものを収集する。教師向けの実用書類は一般の利用者にも役立つものを収集する。
  • ク 風俗習慣、民俗学に関する資料は、入門書から基本的な学術研究書までを収集する。
  • ケ 国防、軍事に関する資料は、入門書から基本的な学術研究書までを収集し、戦記については選択的に収集する。
(5) 自然科学・医学(4類)
  • ア 自然科学は、その進歩と変化が著しいため、最新の情報を提供できる資料で入門書から基本的な学術研究書までを収集する。
  • イ 細分化された個別分野の専門書は、利用対象が限定されることが多いことに留意して選択的に収集する。
  • ウ 医学・薬学関係の資料は、市民の安全に直接関わる恐れもあるため、内容を慎重に検討し、医学的根拠が明確で安全性が高いと思われるものを収集する。医学的根拠が不明確な治療法、健康法、痩身法等の資料や、体験談を集めた特定の薬品・治療法の宣伝的要素が強い資料は避ける。また、闘病記については、患者自身が参考になる資料を収集する。専門的資料又は医療従事者が使用する資料は、市民が病気及び医療について理解を深めるのに役立ち、一般の市民にも利用が可能なものを選択的に収集する。
(6) 技術・工学・家政学(5類)
  • ア 技術・工学関係は、その進歩と変化が著しいため、最新の情報を提供できる入門書から基本的な学術研究書までを収集する。
  • イ 公害・環境関係の資料は、生活に密着したものから地球規模の問題まで、幅広く収集する。
  • ウ 家政学、生活科学に関する資料のうち、日常生活に役立つ実用性の高い資料を中心に収集する。
  • エ 情報科学・コンピュータ関係で個々のソフトウェア及びハードウェアに関する資料は、一般の利用者にも利用できる資料を選択的に収集する。
(7) 産業(6類)
  • ア 各産業の概略を理解するのに役立つ資料を中心に、市内の産業状況に配慮して収集する。
  • イ 商業関係の資料は、ビジネス支援に役立つと思われる資料を収集する。
  • ウ 園芸・ペット等、趣味・実用に役立つ資料は、多くの利用者が長い期間利用できる資料を収集する。ペットの写真集は撮影者、主題、内容に考慮して選択的に収集する。
(8) 芸術・スポーツ・諸芸(7類)
  • ア 芸術関係の資料は、利用者の教養・趣味に役立つ資料を、鑑賞・研究及び制作・実技の両面にわたり収集する。
  • イ 美術全集・画集・写真集・工芸品集等は、著名な画家・作家の作品が掲載されているような資料で、類書の少ないものを収集する。
  • ウ マンガについては、各マンガ賞の受賞作品や社会的評価の定まった作品を中心に収集する。
  • エ テレビ・映画等の個々の作品に関する資料は、利用対象や期間が限られる資料も多いため、一過性のものではなく長期的に評価されている作品についての資料を収集する。
  • オ 芸能人・芸能界に関する資料は、芸能活動の宣伝目的と思われる資料や、誹謗中傷を含んだ暴露本的な資料は避け、評価の定まった芸能人についての資料を収集する。
  • カ スポーツ関係の資料は、新しいスポーツにも配慮して、各種スポーツの紹介・技法・ルールの解説等、利用者の実践・観戦に役立つ資料を収集する。
  • キ 楽譜については、特定の音楽家に限定される資料は避け、書籍形態のもので複数の曲が収録されており、多くの利用者が長い期間利用できる資料を収集する。
(9) 言語(8類)
  • ア 言語学、言語史、文法、語法、語彙、作文、解釈等は実用書から基本的な学術研究書までを収集する。
  • イ 各国語の語学書については、利用が多いと思われる言語を中心に、少数言語についても収集する。
  • ウ CD等の付属資料のある資料は、原則としてCDや付属資料がなくても利用できる資料を収集する。
  • エ 語学学習のための実用書については、多くの利用者が長い期間利用できる資料を中心に収集する。
(10) 文学(9類)
  • ア 評価の定まった古典文学については、各国の文学作品、学術研究書を収集する。
  • イ 著名な作家、文学者については、個々の作品だけでなく、個人全集、伝記、作家研究、評論等も収集する。
  • ウ 最新の現代文学については、著者の知名度や社会的評価を考慮して選択的に収集する。
  • エ 改訂、増補については、改編の程度に留意し収集する。
  • オ 古典や海外文学については、同一作品であっても現代語訳や翻訳者が異なる場合は収集する。
  • カ 個人詩集、歌集、俳句集については、評価の定まった著者の作品を中心に収集する。
  • キ ルポルタージュについては、社会的評価を考慮して多くの利用者が長い期間利用できる資料を収集する。

2 児童書

(1) 総記(0類)
  • ア 百科事典・年鑑は、調べ学習及び総合的な学習の時間に役立つように継続的な収集と保存に努める。
  • イ 本・図書館については、基本的な知識を得られる資料を収集する。
(2) 哲学・宗教(1類)
  • ア 客観的な表現で、内容に偏りがない資料を収集する。
  • イ 宗教については、代表的宗派の解説書をはじめ幅広く収集する。
  • ウ 心霊・易占については、興味本位のものは避け、できるだけ科学的な立場で書かれた資料を収集する。
(3) 歴史・地理・地誌(2類)
  • ア 歴史・地理については、日本各地のものや諸外国のものを幅広く収集する。
  • イ 伝記は事実を正確に伝え、被伝者の生きた時代を理解できる資料を収集する。
(4) 社会科学(3類)
  • ア 社会の仕組み、動向、生活等について正確な知識が得られ、社会に対する見方を広げることのできる資料を収集する。
  • イ 学校生活や職業については、様々な興味・関心に対応できるように幅広く収集する。
  • ウ 福祉やボランティアについては、積極的に収集する。
  • エ 民族、民俗については、日本や世界の衣食住や年中行事等、伝統・文化を分かりやすく伝える資料を収集する。
(5) 自然科学・医学(4類)
  • ア 自然に対する興味や関心を深め、科学的なものの見方、考え方を育てる資料を幅広く収集する。
  • イ 実験や観察の本については、結果だけでなくその過程や考え方を重視したもので、安全性にも配慮して収集する。
  • ウ 性については、科学的、医学的に最新の知識によって記述されたもの、人権に配慮されたものを収集する。
(6) 技術・工学・家政学(5類)
  • ア 技術の進歩やその応用について、新しい知識・情報が得られる資料を幅広く収集する。
  • イ 環境・エネルギーについては、基本的な知識を得られる様々なテーマの資料を収集する。
  • ウ 料理・手芸については、実用的な資料を含め、分かりやすく書かれた資料を収集する。
(7) 産業(6類)
  • ア 産業については、基本的な知識・情報が得られ、分かりやすく書かれた資料を収集する。
  • イ ペットの飼い方、草花の栽培については、実用性の高い資料を収集する。
  • ウ 自動車・鉄道については、分かりやすく書かれた資料を収集する。
(8) 芸術・スポーツ・諸芸(7類)
  • ア 芸術については、基礎的な鑑賞・実技の入門書を中心に収集する。
  • イ スポーツについては、各種スポーツの紹介・技法・ルールの解説等、スポーツへの興味を深めるような資料を収集する。
  • ウ 工作・折り紙については、趣味的な資料も含め幅広く収集する。
(9) 言語(8類)
  • ア 言葉の大切さを知り、言葉に対する興味を起こさせる資料を収集する。
  • イ 日本語は、漢字・作文・方言等日本語全般について理解を深める資料を収集する。
  • ウ 外国語は、英語を中心に、その他の言語についての理解を深める資料を収集する。
(10) 文学(9類)
  • ア 古典から現代まで主要な作品や各種の文学賞を受賞した作品の収集に努める。
  • イ 幼年文学については、幼年期の経験を広げ、想像力をふくらませることのできる資料を中心に収集する。
(11) 絵本
  • ア 評価の定まった絵本については、積極的に収集する。
  • イ 物語絵本については、幼児から大人までが利用することを考慮し、幅広い表現・内容のものを収集する。
  • ウ 科学絵本については、探求心を高め、科学的興味が持てる正確な知識に基づいたものを収集する。
  • エ 赤ちゃん絵本については、大人とのコミュニケーションを成立させ、スキンシップを深めるものとして、積極的に収集する。
  • オ 昔ばなし絵本については、日本だけでなく世界の民話の絵本も収集する。
  • カ 仕掛け絵本については、飛び出す絵本(ポップアップ絵本)など破損しやすい装丁のものは避け、穴あき・折込などの平面的な絵本は選択的に収集する。
(12) 紙芝居
  • ア 子供の発達の段階を考慮して、幅広い表現・内容のものを収集する。
  • イ 季節の行事をテーマにしたものを収集する。
(13) 郷土資料
  • ア 郷土資料は、西宮市に関する資料を中心に積極的に収集する。

3 視聴覚資料(CD、DVD等)

(1) 映像資料
  • ア 映画・アニメーションだけでなく、各分野の作品をバランスよく収集する。
  • イ 映画は、各賞受賞作品を中心に収集する。
  • ウ アニメーション等児童を対象とした作品は、児童の関心に留意し収集する。
  • エ 音楽資料は、各分野における主要作品を収集する。
  • オ スポーツは、各種の技術的解説作品、記録的作品を中心に収集する。
  • カ 古典芸能、大衆演芸は、代表的演者の主要作品を収集する。
  • キ 人権に関する作品を収集する。
  • ク 郷土資料は、西宮市及び兵庫県に関する作品を中心に収集する。
(2) 録音資料
  • ア 音楽資料は、各分野における主要作品を収集する。
  • イ 代表的作者の文学作品の朗読作品を収集する。
  • ウ 古典芸能、大衆演芸は、代表的演者の主要作品を収集する。
  • エ 郷土資料は、西宮市及び兵庫県に関する作品を中心に収集する。

第5 その他、図書の留意事項

  1. 著作事項については、次の点を留意する。
    • (1) 著者(編者、翻訳者、画家等)の専門分野は、何か。内容と関連はあるか。
    • (2) 出版社(者)の出版傾向・専門分野等は、どのようなものか。内容と関連はあるか。
    • (3) 出版年はいつか。類似内容でより新しいものがあるか。
    • (4) 版次は改訂されているか。その頻度はどの程度か。
    • (5) 価格はいくらか。見合うだけの資料的価値があるか。すでに所蔵している資料が文庫化された場合は、改訂があるか。
    • (6) 最新の資料を用い、情報が正確で客観性を有しているか。
    • (7) 専門的資料は、一般の市民が利用できるか。
  2. 形態については、次の点を留意する。
    • (1) 活字の大きさ、行間、余白が適当で読みやすいか。
    • (2) 写真、図鑑、美術書等は、色刷が鮮明であるか。
    • (3) 用紙は良質なもので耐久性があるか。
    • (4) プログラムや画像等のデータの入ったCD-ROM、DVD-ROM付の資料に関しては、著作権法上図書館での個人貸出しに支障がないか。

付則

  1. この基準は、平成27年4月1日から実施する。
  2. この基準は、平成29年4月1日から実施する。
  3. この基準は、平成30年5月1日から実施する。
  4. この基準は、平成31年4月1日から実施する。
  5. この基準は、令和3年4月1日から実施する。
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