ゾウがやってきた
最終更新日:2026年02月15日
小学館
シラのお母さんは入国書類不備のため母国のトルコに戻されたまま帰ってこない。8日のはずが8か月が過ぎ、シラにとって深くてあつかいにくい痛みになった。前はおもしろいと思っていたこともどうでもよくなり、友達と遊ぶのもやめてしまった。そんなある日、シラはまちなかのドーナツ屋の駐車場でゾウに出会った。黒い針金みたいな長いまつげ、優雅なたたずまい。すべてを見通すようなまなざしと目があったとたん、シラは「運命だ!」と感じた。それが彼女の人生を変えるゾウの「ヴエーダ」との出会いだった。(ほ)